きばっど 育英館 信頼とは  

信頼とは、信頼に値する材料があるからするというものではなく、まず先に信頼してしまうことなのです。信頼されると人はそれにこたえようとするものです。

「先生」と呼ばれたら、生徒から信頼されていると考えてもよいのではないでしょうか。世の中で、「先生」という言葉ほど、精神的な拘束力がある言葉はありません。とりわけ、授業では、先生の話を聞かないといけないとだれもが思うわけです。しかし、暑かったり、眠かったりで集中できない生徒もいます。「なぜ、聞かないのか」と生徒を責める前に、聞けない理由がないかを推量してほしいものです。

そこで、信頼される教師とは?と考えてみると、生徒のできない、しない状況を思い量り、考えてあげられる教師ではないでしょうか。先生と呼ばれたら、それにこたえようとがんばりましょう。暴言や体罰はけっして許されません。人間としてやってはいけないことは、当然、先生がやってもいけません。指導することは、難しいものです。授業が楽しくなければ、知的な興奮がなければ、生徒が聞かないのは当たり前です。分かりたい、知りたいという欲求はあってもそれを満足させられるものが授業にないと、人は学ぼうとしないものです。知的な興奮や欲求を覚える授業を構想し、実践するのが教師です。先生と呼ばれたからには、まず、授業で信頼に応えましょう。

自分の話を聞かせるために、どんな方法をとるのか。昔は、「きびしさ」とりわけ、愛のムチ?本当によい言葉で体罰を美化していました。ミンチン先生をはじめ、昭和の物語に出てくる先生はだれもがかなり厳しい指導でした。昭和30年代に生まれた人々はいやというほど、体に刺激を受けたものです。受けなかった優等生も当然いましたが…。ちょっと油断が多く、冗談好きな私は、刺激を与える絶好の標的だったような気もします。本当にあれでよかったのでしょうか。答えはおのずとわかると思います。21世紀になった今、指導技術も飛躍的に変わりました。指導としての体罰や暴言は過去のものです。それを使う自体は、先生と呼ばれる信頼を捨てることです。

動物的な感情が人の行動を左右するとしたら、それをコントロ-ルできるまで、待つことも大切です。その方法を「アンガ-マネジメント」といいます。自分でかっとなりやすいタイプだと思う方はぜひ、これを身につけてください。怒りの発生のメカニズムを理解して、コントロ-ルすることが大切なのです。なかでも「6秒ル-ル」がよく取り上げられます。怒りは6秒しか持続しません。その間に怒りの理由を客観的に考え、自問自答すると、自然と怒りは収まるといわれています。

生徒募集の夏の陣「体験入学」に向け、全員が一致団結してがんばりましょう。育英館に学ぶ生徒たちが「楽しい学校」であると、胸をはって言えるように改善していきましょう。信頼はそれに応えようとするところから作られるものだと信じています。

きばっど育英館     国境なき医師団の講演から 

国際教育・グロ-バル人材育成講演会を聞きに出かけた。雨の季節を代表するような日曜日だった。会場は県民交流センタ-2階のホ-ル、入場すると、高校生を中心に、多くの人が座っていた。(留学フェアに来る人はなにかオ-ラがあるなあ)

県教委の西橋指導監のあいさつ後、Tシャツ姿のイケメンが語り始めた。講演会と聞いていただけに、ス-ツ姿でないのにびっくりした。後で分かるのだが、このTシャツこそ、国境なき医師団のシンボルだった。デモDVDを見て、世界のあらゆる国に、要請があれば、24時間以内に医療スタッフと医療施設、器具を届けるという人道援助団体であると聞いて、驚くやら感動するやらだった。

青年医師高橋健介さんは自分の生い立ちを紹介し、外国へのあこがれへと話を進めた。その夢を実現し、国境なき医師団の一人として海外で活動している今を熱く語り始めた。医療ボランティアも大変な仕事である。しかも、現地での生活はサバイバルに近い、医療をろくに受けたこともない人々の命に関わる仕事をしている。その苦労や大変さを少しも感じさせない、さわやかな語りにも感動した。仕事への誇りと国際人として生き方の熱さ、潔さから出てくるものなのだろうか?

説明に活用した写真は仕事を説明するものだろうが、どの場面でもスタッフの笑顔が印象的だった。また、チ-ムの一人一人の写真に役割と人柄をそえて話すのにも好感がもてた。講演後の質疑応答の時間でも、どの質問にも「ありがとうございます」と答え、的確に返事を返そうと努力する。そして、「これでよかったでしょうかね」と聞き返す。講演中に「医療の現場で、失敗が許されない」という話があった。この質疑応答の高橋医師の対応は、正確な意思疎通をどうはかればよいかを実演したものだった。母国語でない英語でのやりとりで、スタッフ間の意志が確実に伝わったかを確認する方法なのだろうと思った。まさに、海外の仕事場ではスタッフ同士の意思疎通こそが第一である。

相手が患者に行った処置や患者に関する情報提供に必ず「感謝やねぎらい」を与え、自分が行う措置や患者への声かけについて、アドバイスをもらいたいという気持ちで確認を繰り返す。この一連の流れなくしては、活動は成り立たないし、信頼を得ることはできない。彼がチ-ムの一人としてよい仕事をしてきたことがよく分かる。英単語より、英文法より、コミュニケ-ションと彼が語った理由が本当に理解できた。だから、伝えたいという気持ちは、「ありがとう」と相手を思いやることからスタ-トする。医療スタッフも多国籍だと思うし、英語の単語や文法を知らないこともあるだろう。だからこそ、互いを信頼し、言いやすい環境を作ってあげることが必要となるのだろう。同じ人間同士は相手を思いやる心でつながると言いたい。

指導監は「自国の歴史や文化を学び、留学先のそれらを知ろうとすれば、相手の多様性を受け入れることができる」と語られた。日本人が大切にしてきた「和」は閉じるものではない。自国のよさを知った上で、相手を理解していこうとする、開かれた「和」でありたい。常に思いやりをもって、つながろうとする「和」でなくてはならないと考えることができた。よい機会を与えていただいた皆さんに感謝したい。

きばっど育英館 終業式の校長講話(概略版)2   

夏を制するものは受験を制する 夏を制するものは自分を制する

「制する」とは「自分をコントロ-ルできる」ことだ。「かなり暑い」という条件の悪い中でも、自分をコントロ-ルできる。こうなると、人間は強い。そうできるように、訓練するということだ。剣道や柔道の武道にみる「暑中けいこ」、「寒中けいこ」の意味はそこにある。条件の悪い中で、全力で取り組み、精神面を鍛えるようと考えて、昔から設定されたものだ。本番の試合がどんな状況下でも自分の力が発揮できる。昔も今もメンタルを鍛えるために、季節を利用するのはわかる気がする。悪条件を克服するメンタルの強さは、実社会でも十分役に立つはずだ。

これまでの夏休みの思い出の一つには計画通りいかなかった後悔をもつ人は多いはずだ。後悔をしないために、今年こそは○○になろう。あこがれのスタ-や好きなに、「イチロ-になる」と書くだけで取組は違ってくる。ぜひ、なりきろう。

(常に英才たれの最近号には、イチロ-、本田圭佑の卒業文集の文章を掲載しました。「お世話になった人を球場に招待したい」と書いている文章を読むと、本人たちが感謝の気持ちを忘れていないことがよく分かります。感動しました。)

ところで、木の年輪で、よく成長している部分は、密な部分でなく疎になっている部分である。一見無駄に見えている部分が大切だ。この夏休みを機会に勉強だけでなく、音楽会、美術展などに行って、日常にはない感動を覚えてほしい。映画は吹き替えでなく、字幕を見て楽しむもよい。ゆったりと美術館で好きな絵を見たり、コンサ-トに行って、音楽を鑑賞したりと、自分をつくる活動を積極的に行ってほしい。

個人的には、アリスに会ってほしい。今回ほど、時間を考えさせる話はない。「過去は変えられない。しかし、過去に学ぶことはできる。」という言葉は多くのことを考えさせる。過去の出来事はその人の一生を決めるものでないと言い換えておきたい。過去の出来事を変えてもその人の一生が変わらないとすれば、それをどうとらえるかで決まると言い換えた方がよい。続きはぜひ、劇場で…

育英館を誇りに思い、学校を愛し、どこでも胸をはってすばらしいと言ってほしい。「貫き極めろ」はどこまで達成できましたか。育英館の生徒とは?と考えると、やはり、英才になろうと努力する人であってほしい。学校を変えるために、先生方にも協力してもらっています。次は皆さん自身が変わる番です。もうすでに変わっている人も大勢でてきました。今までとは違う育英館をつくりましょう。

英才とは目標、目的があってそれに向かって努力できる人です。信長は天才、秀吉は秀才、太平の世を願い、努力した家康こそ英才だと思います。「人の一生は重き荷を背負って行くがごとし」は家康の言葉として有名ですが、理想を掲げて努力する姿だと思います。育英館の英才たちにも、「重き荷を背負って」がんばってほしい。文化祭、体育祭もやってきます。皆さんの一人一人の力が集まり、すばらしいものとなります。学校はやりとげたという感動を共有する場です。

育英館の看板「常に英才たれ」を背負って、2学期もがんばりましょう。

きばっど育英館 終業式の校長講話(概略版)1         

育英館の伝統である礼法指導の成果を目の当たりにした1学期でした。

生徒指導の根本は「形を整え、心を入れて、姿で現す」です。

修学旅行での中3の2組の行動のすばらしさに、礼法指導の必要性を感じました。育英館の生徒が社会生活の上で大切な礼儀ができていることを多くの方に褒めていただきました。太秦映画村の食堂やホテルのバイキング朝食の後に、食器が集められ、並んでいることに感動しました。だれがいうこともなしにできることがすごいことです。また、片づける人のことに思いをはせる力があることも感じられました。5分前行動や場所によって声の大きさを変える。体形を変えて、話を聞く。グル-プでの行動では仲間を待つなど、チ-ムの結束に必要なものはすべてそろっているなあと感じました。よいチ-ムに育つと思います。ぜひ、この学年を後輩は見習い、先輩はさらに高きを目指して、育英館の三本柱といわれる「礼儀徹底」、「無言作業」、「時間厳守」を校風として確立してほしいものです。

さて、他人から知られずによいことをするのが、古今東西、最高の行いとされてきました。善行賞は、その行為自体を称える賞です。多くの人の模範となるすばらしい行いとして評価される人に与えられる賞です。「ちりを拾う」、「率先して行動する」、「思いやりの心を行動に移す」など、日常生活の中でだれもが遭遇する場面で、主体的によいことを行えていることを評価したものです。自分でもできそうだと思ってもなかなか難しいものです。ぜひ、次回の善行賞を自分のものにしてほしいと考えます。

次に自己向上賞は若い目の入賞者、成績向上者に今回は授与しました。成績が向上するためには、弱点克服に力を入れる必要があります。他人がやってくれるのではなく、自分を高めるのは自分でしかできないことです。こつこつと努力する以外にありません。若い目の入賞者の皆さんには、社会や時代を素直に見つめ、考えられる若い目を今後も持ち続けてほしいと願っています。そのためにも、多くの読書をして、自分の考えを多く書き、そして多く語ることに努めてください。日本語だけでなく英語でもコミュニケ-ションがとれるよう、表現力を養ってください。

今学期の英検全員合格やサッカ-、野球の地区大会優勝などは、皆さんの取組の評価が表れたものです。この育英館で学んだことが、確実に成果へつながっていきます。君たちを支えてくれた多くの人への感謝の気持ちで県大会へ進んでほしい。多くの仲間たちが立ちたいと思って競うあこがれの場面に立てる自分たちを誇りに思ってください。育英館の看板を背負って戦う覚悟があれば、次のチャレンジへの大きな原動力となるはずです。

 

(なかなか暑い中での終業式講話で時間短縮のために省略した部分が多かったような気がします。また、中学生から高校生ということで、反応を見ながら言葉を付け加えた部分も多かったような気がします。)

 

きばっど育英館  貫き極めろは生徒募集でも 

学園スロ-ガン「貫き極めろ」はどこまで達成できたのか?生徒数減少は学校の存続に関わるという私学の厳しさは、だれもが頭ではわかっている。本校も例外ではない。それでは、一人一人はどう行動するのか。「学校訪問したが、体験入学は0でした。」で終わっていないか。それでよいのだろうか。もう一度、考えてみたい。

体験入学アンケ-ト(7/23)で、それぞれで課題は把握されたと思う。体験入学に来た生徒は、ほぼ満足に○をつけている。育英館の評価は高い。体験入学に呼ぶことがまず大切だ。そういう観点で見ると、体験入学に来ようと決めた理由は、「保護者からの勧めが多い」ことに気付く。では、保護者が育英館のよさを感じるのはどこなのかと考えると、口コミや見た目である。そうなると、街角や電車の中で会う育英館の生徒の印象や育英館に生徒を出している保護者の言葉も大切だ。しかしながら、口コミ効果は800名に至らない卒業生の総数を考えると、なかなか厳しい。

さて、私も鹿児島、日置市を中心に小・中30校ほど訪問した。手ごたえのある、ない学校といろいろと体験できた。しかし、1回めと2回めの対応は明らかに違う。本当に「語れるのは」は2回めからだ。2回め以降の学校訪問では、育英館のよさだけでなく、生徒の進路をよく考えるとはどういうことかと語ってほしい。夏休みは余裕のある人も多いから、3年担任とゆっくりと語ることが可能だ。そこで、多くの選択肢を生徒に提供するのも担任の仕事であると語ってみよう。「普通科の私学は多いが、難関大学合格や英語力向上などの実績をあげ、夢実現を支援しているのが本校です」とパンフを開けて語ろう。そこで、生徒の個性や家庭状況などを語ってくれたら、成功である。自分のクラスの○○はどうかなと語ってくれるような先生を探し、ぜひ友達になってほしい。そういう関係づくりを進め、体験入学を1名でも実現させよう。

育英館の名前がこれほど知られていないという話をしよう。「鹿児島育英館高校の校長の宮元です」とある中学校に電話したら、「育英館?」と受付の方に聞き返された。「伊集院にある日章学園の鹿児島育英館で…」と語っても今一つであった。「鹿児島城西と同じ日章学園の…」と語ると反応した。この学校を含め、1学期は、機会をとらえて、電話を入れた。今では、「育英館の校長です」といっただけで、校長室につないでくださる。知ること、知らせることの大切さである。電話についても、繰り返していうが、回数だ。さらに効果的なのは訪問することだ。先にも述べたが、学校訪問を重ね、知り合いを広げ、お願いをする。これを地道にくりかえすしかない。

中学校の進路指導では、「自分探しの旅」という言葉がよく使われる。「探す」のだからとりあえず、「高校に行けば」と考える。本当は、「自分つくりの旅」である。自ら求めて、社会を生き抜くアイテムを手に入れることが大切だ。育英館なら、21世紀型能力の言語や数理、情報ツ-ルを手に入れることができる。そうして、教科間を串刺しするような総合的な概念をもてるようになると、より広い世界で活躍できるグロ-バルな視点が育ちやすいと説明したい。21世紀型能力と結びつけて、語ることは効果的である。

きばっど育英館  数を数える言語感覚から「探究」へ

日常使っているなにげない言葉について、少し考えてみましょう。

国語学者の芳賀綏(はがやすし)氏の文章ですが、こんなことが書かれていました。

…あるドイツ人学者が、ドイツの一般市民に日本語の初歩を教えていて、幼児の年齢の数え方を、「一つ、二つ…」と教えたところ、聴衆の中にもぐり込んでいた若い日本人が、そんなことは言わない、一歳、二歳だ、と言い張ったという。われわれ和語派からすれば、情けない日本人が出てきたものだと思う。「お年はいくつ?」「三つ」━━これが日本人の会話だ。「年齢は何歳なの?」「三歳」。いやらしい。戸籍調べじゃあるまいし。…
【雑誌「國文學解釈と教材の研究」1984年5月号「特集:ことばの謎」収載「ことばのひびき、語感の調和はくずれるか」より】

そこで、考えたのですが…合祀される魂や祭られている神を数える「柱」であるが、和語読みで「ひと、ふ、み」と数えたいものだ。よって「八柱」は「やはしら」と読みたいものだ。しかし、明治政府の漢語好きが、平成の御代でもしっかりと定着している。「はちはしら」と読まれる方が多い。私は和語派で前者が好き、耳に響く音もよいと感じますが。いかがですか?神様にとっては、どちらも同じといえばそれまでですが…さらに、番号をふるようになったのも明治時代からで、昔は番号もなく羅列してあるのが本来の形である。後世にあの17条憲法にも「一つ」が頭についたようだ。明治時代から始まったこの「一つ、○○」の言い方は、大切なものを確認するための言い回しとして現在まで定着している。建学の精神の3つの要素は、順番をつけられないどれも大切なものであるという訳だ。そういう意味でしっかりと唱和したい。

なぜ、こんな話になるかと疑問をお持ちの方も多いでしょうが、「探究」というキ-ワ-ドが新学習指導要領の中に出てくるからには、言葉も探究したい。おやと思ったら、どこまでも追究する姿勢が今まで以上に必要となる。「持ち」と「もち」の使い分けも同じで、「物を持つ」はあるが、気持ちとなると、「もつ」だと書き分けることがある。確かに気持ちを荷物のようには持てない。日本語の探究から始まって、すべての教科でこの探究を具体的に考えてほしい。自分から調べてみると教科に対する興味・関心は飛躍的に高まる。育英館には他の学校にないものがある。それは探究を通した知的な興奮、知る喜びであると紹介できるとすばらしい。教えるプロとして、探究の一点はだれにも負けないと、誇りをもってがんばりましょう。

授業で勝負です。

第1回中高連絡説明会を終えて

きばっど育英館  第1回中高連絡説明会を終えて          H28.6.29

6月24日の説明会は育英館の学校力を試すよいチャンスにもなりました。来校された先生方のアンケ-トにも好意的な言葉が並んでいました。本校の職員の皆さん、本当にごくろうさまでした。授業では、Ipadが効果的に使われていることに多くの先生が興味・関心をもち、参観されました。また、礼法指導が授業のベ-スとして生きているという意見もあり、全体を通して、育英館のよさを認める感想を多くいただきました。第1回ということもあり、宝所長にも時間を見つけて、出席いただきました。所長ならではのユ-モアを交えた語りで、育英館の誕生から現在までを語られ、最後は「先生方の学校からぜひ生徒を送ってください、育英館で必ず伸ばしてみせます」と熱い思いで締めくくられました。ぜひ、この言 葉に応えるよう我々もがんばりましょう。学校紹介は、高校生2名によるIpadを活用したもので、好評でした。生徒たちが活躍する育英館のイメージはこれからも大切にしたいものです。

夜の懇親会にも13名の先生方の参加がありました。宇都中の田中校長は、昼間の英語の授業のすばらしさと自分が屋久島から進学させた生徒の成長ぶりを語られました。根占中の向田校長は、大学進学後の一人一人の進路まで熟知されている本校の先生への感動を述べられました。育英館の少数精鋭、家族的な雰囲気はよく理解されたようです。数名の先生が、偏差値の伸びの大きさに驚いたという話をされました。また、中間層の生徒でもこれだけ伸びることを中学校で紹介してよいのでは?と温かい指摘もいただきました。今回の英検2級の合格率60%の実績には、ほとんどの先生方が驚いておられました。御土産として色紙に各学校の校訓を書いて、プレゼントしました。細かいところまでのおもてなしの心が、先生方との新しいつながりを作っていくと信じています。これからです。

連絡会のねらいを3つの「ほしい」でまとめて職員朝礼で話しましたが、もう一度、取り上げてみます。まず、この会で、「場所を知ってほしい…伊集院町猪鹿倉の里 550番地」次に、「人(中学校の先生)とつながってほしい…担任している生徒を預ける育英館の先生を見てほしい」 最後に、「(育英館の思い)を受け止めてほしい…生徒の自己実現を応援するため、とことんめんどうをみたい」というねらいです。

連絡会では、次のような話も付け加えました。「やる気さえあれば人は変われる」と信じて、変わりたい生徒の後押しをするのが育英館の仕事です。送り出す中学校と育英館の私どもで、生徒の心のスイッチを入れましょう。面接で必ず質問する内容を教えます。その質問は「あなたの学校の校訓は何ですか」です。このことを覚えておいてもらうよう各学校の校訓をブレゼントしました。育英館に来る前に自分の学校を愛することが大切だと考える私の気持ちからです。自分の学校を好きになるためにも、最後の体育祭、文化祭を精一杯がんばってほしい。そういう生徒に、ぜひ、育英館に来てほしいと語りました。連絡会のつながりを体験入学200名の目標実現の一歩にしていきましょう。

人間同士のつながりができると、頼むが言える仲になれますよ。

スポ-ツ体験してきました その1

きばっど育英館  スポ-ツ体験してきました その1        H28.6.22

中3体育コ-スの皆さんと修学旅行に行ってきました。17日6時45分からの出発式で、「本物との出会いを大切に」、「身につけたマナ-やエチケットの実践の場」「時間を守る集団行動」を語りました。学校と空港の2か所で実施しました。

大阪での最初の活動は大阪ミナミ(道頓堀)見学からスタ-トでした。「かに道楽」の前で自由行動となりましたが、橋周辺にかけて人が多く、なかなか大変でした。日本人だけでなく、中国、韓国、入り乱れている感じです。たこ焼きを軽く食べて、グリコ巨大看板前で写真を撮るとだいたい完了です。大阪の「ぼてじゅう」でお好み焼きの昼食をすませました。なんと焼きそば付き、けっこうおなかが大きくなりました。

お笑いの殿堂「なんばグランド花月」までは徒歩で5分ほど移動すると到着しました。ここも半端ない人混みです。それにしても、生徒たちはすばやいし、元気です。劇場の大きさは城西高校の体育館と同じくらい規模です。正面に出演者の看板がかかり、おみやげ店、食堂が5から6は入っています。劇場は照明や音響の充実したすばらしいものです。椅子にゆったりと腰かけて、話が聞けます。それにしても、平日の昼間にこれだけの人が入場するのだから、その人気は大変なものです。若手からベテランの切れ目なしの出演に、よく笑わせていただきました。吉本新喜劇でドタバタのしめくくりとなりましたが、完全な悪者がいない、死ぬ人がいない、人生の感動があるのお話でした。2時間という時間をまったく感じさせない興業でした。お見事。

いよいよ本日のハイライト甲子園へ移動します。交通渋滞はハンパでないです。駐車場がすごい。バス、本当にとめられるの?にとめて、少し歩いて甲子園をめざします。近づくとガ-ドレ-ルの支柱の頭がボ-ルなのです。けっこうでっかいので、ソフトボ-ルにしか見えません。構造物自体は思ったより小さいものでした。古さよりもよく手が入っているという感じの建物です。金曜日の夜ということもあり、入場者もはんぱではない。老若男女入り乱れて、歓声、嬌声、罵声でいっぱいです。

プレイボ-ルから少し遅れて中に入ると、試合前から飲み始めた大阪のおっちゃんがのりのりで突っ込んできます。その間をぬけて応援席につき、ぎゅうぎゅうづめの中で、弁当を楽しく食べました。生の野球観戦は、浜風と応援の声の中で、盛り上がっていきます。急いで食べ終わると、おじさんに負けずに応援です。阪神とソフトバンクのカ-ドですから、大いにもり上がっています。応援グッズやひいきの選手のユニフォ-ムなど、なりきりの人も結構、多いです。ここ甲子園は阪神のホ-ムグランドで、トラの応援も力が入ります。点数が入るたびに、電光掲示板にはなぜかトラが映し出されて吠えまくります。育英館も電光掲示板で紹介されました。サプライズ?

ラッキ-セブンの7回にはおきまりどおり風船もとばしました。生徒たちもかなり興奮しており、フレンドリ-な大阪のおっちゃんといっしょに盛り上がっていました。時間の関係で、2-2の同点のまま、球場を後に、バスにのりました。逆転サヨナラでタイガ-ズの勝利と翌日知ったのですが、最後まで見たらきっととんでもなく遅くなっただろうと思いました。生徒の5分前行動で時間通りの初日でした。

きばっど育英館  スポ-ツ体験してきました その2        H28.6.23

いよいよ、2日め、いざ京都です。6時30分のバイキング朝食、これがうまい。グルメレポ-トのつもりで書き出すと、サラダは4種類、おかゆもあり。卵は半熟で朝からカレ-へのトッピングにも対応。デザ-トのフル-ツ、ヨ-グルトも充実。結構な金額の朝食に違いない。おなかは満腹、京都までの移動中はみんなで睡眠でした。京都見学の最初の訪問地は、まりの神様、白峰神社に参拝しました。蹴鞠がうまかった崇徳天皇にあやかり、「まり」コントロ-ルがよくなるようにと信仰されている神社です。なでしこジャパンや侍ブル-などのポスタ-、数々のチ-ムから奉納されたボ-ルがぎっしりと並んでいます。ご利益がありそうなので、育英館の「まり」部活の勝利をしっかりとお願いしてきました。

天気がよく30度はすぐにこえ、金閣寺に着くころは33度、年寄りにはこたえる厳しい暑さです。ここにも外国の皆さんが多く、大きな声でおかまいなしに語る異国の方には少しびっくりしました。日本人として外国ではマナ-を守りたいと思いました。そうそう、方言で語れば、きっと山平、宮元も日本人には見えないことでしょう。

金閣は改修で金箔を張り替えたため、かなり新しくなった感じです。しかし、その美しさのあまり、実際の建築物に見えずに、プラモと見間違えてしまう感じです。順路に従い、境内をぐるりとまわると、「竜門の滝」もありました。鹿児島の同名の滝大きさに見慣れているせいか、その小さいことにショックをうけました。これでは、鯉の滝登り伝説もあったものではありません。この高さなら、鯉も簡単に上り、竜がかなり増えそうな滝でした。

昼食は太秦映画村です。生徒たちもめいめいセットの中を見学しました。江戸の街並みをよく再現してあり、辻々では大道芸人よろしく、武士に扮装した役者さんがチャンパラの説明をしています。また、町娘が横を駆け抜けていきます。おみやげコ-ナ-も映画村ならではのグッズが多く、興味・関心は高まります。ちなみに水戸黄門の印籠、小判、手裏剣、十手、摸擬刀などに目が留まります。

昼食であるかつカレ-をペロリとたいらげた生徒たちは、保護者への感謝のはがきを書きます。あて名書きや本文の書き方は初めての経験らしく、なかなか苦労しているようでした。食器の片づけ方が見事で、映画村のレストランの方にほめられました。二条城では、鴬張り廊下や襖絵などに歴史の重さを感じながら、見学しました。楼門が改修中なのは残念でした。二条城の中を歩きながら、歴史の中を旅しているように思えてなりません。

清水寺は参拝者が多く、参道を進もうとするのですが、なかなか前へ進めません。また、観光客相手の浴衣着付けなのか、歩き方のあやしい浴衣姿の女性がいてなかなか前へ進めません。それに、すごい暑さがまわりをつつんでいます。清水の舞台まで行くと、解散となり、自由行動に移りました。「重大な決心をして事をなそう」とするのを「清水の舞台から飛び降りる」というと説明しました。下を見ると怖い場所ですが、今日は少しも涼しくなりません。たぶん体温と変わらない暑さだったと思います。

きばっど育英館  スポ-ツ体験してきました  その3      H28.6.27

京都から神戸へは高速でスムーズに移動し、時間より早く南京町につきました。横浜の中華街に比べ、規模は小さいものの、活気では負けてはいません。道路の半分は出店になっており、肩をすりあわせて通る狭さです。小籠包や饅頭(肉まん)、角煮とおいしものが並び、よい匂いが食欲をそそります。夕食まで間があるので、生徒は角煮ハンバ-グや肉まんをおやつよろしく食べています。威勢のよいおばさんに口上に乗せられて小籠包を食べようとしますが、時間がかかり、紙皿にのせた状態でバスにのる羽目になりました。それにしても中国語、韓国語、英語、日本語とよくしゃべるおばさんにびっくりぽん。まさにグロ-バルコミュニケ-ションの世界でした。こんな世界では、グロ-バルコミュニケ-ションなくしては何もゲットできないようです。

神社境内にバスを駐車し、そこから800メートルぐらい移動してノエビアスタジアム神戸へ向かいます。人、人、人の波、スタジアムも半端じゃない。はまぐりの殻にはまぐりをいれたような外観です。移動式の屋根が開閉している状態を外から見ると、実に異様な形をしています。入場口までもはぐれないように進んでいきます。中は実に広く、甲子園と比較して観客席もゆったりしています。熱気があるのは同じですが、ここは浜風が吹き、昼の暑さがうそのようです。ヴッイセル神戸と鹿島アントラ-ズの試合をすぐ目前で観戦しました。選手のボ-ル運びやフェイントがよく見えて、思わず息をのんだり、声をあげたりの観戦でした。野球の応援団と比べて統一感と大規模さはすごいの一言でした。会場がゆれるような応援合戦でした。試合は一進一退の攻防で、目が離せないままに2時間近くがすぐに過ぎていきました。帰りがまた人人人人人で、行きの倍以上かかって駐車場に帰ってきました。

大阪までの高速からは美しい神戸の夜景が見えています。大震災に負けずに復興した神戸の健在さを感じることでした。いよいよ明日はUSJです。たぶん今夜はだれもが爆睡でしょうね。なにしろ、12時間フルの活動でしたから…

雨の日曜日、8時に入場門に並び、いよいよ9時前には会場へ突入でした。なにしろ、並んでいる人全員が人気アトラクションをめざしてダッシュしているのてす。生徒たちの行動を見守りながら、パ-クを散策しました。正面、左側のハリウッド、ニュ-ヨ-クなどの家並みが見事なセットです。あのジョ-ズの港町の一角が作られていたり、スパイダ-マンがぶらさがっていたりと街並み散策も楽しいでした。往年の映画の一コマを思い出します。もちろん、中学生や若者は見かけません。彼らは、ハリーポッターがお目当てなのです。うまくのれたのでしょうか?

正午には、買い物のできるブロックに移動し、生徒たちの動向を把握しました。けっこう買い物もしており、おみやげをもちながら楽しく移動していました。突然、登場したマリリンとも記念撮影しました。いよいよお別れが迫る3時前に15周年記念パレ-ドがあり、会場はとても盛り上がりました。旅の終わりを飾るふさわしいパレ-ドでした。時間を守る行動や、協力する様子に感心したり、また、楽しそうに野球やサッカーを見る姿に安心したりと、育英館の生徒たちのすばらしさを再発見した3日間の旅でした。

勉強スタイルを指導する2

きばっど育英館  勉強スタイルを指導する2            H28.6.13

次に、実力をつける話をしたい。過去問の活用も効果的だ。入試問題は多くの要素を含んでいるので、まとめとして取り上げて本人の力がどう形成されたかを観察できる。過去問の多くは10年単位で変遷する。東日本、西日本で傾向が違うとか、いろいろな違いに気づく目は経験値で出てくるに違いない。過去問のエキスを指導してみるのもよい。インパクトがあるので、記憶に残ること間違いない。

成功例の紹介に共通するのは、本人の学習スタイルを活かした指導である。本人のめんどうをとことん見るというのは、ある意味、学習スタイルの確立を支援することでもある。ぜひ、そういう指導をしてほしい。学び方を教えないと一定のところで伸びがとまる。我々は学び方を指導するプロでありたいと考える。

「とことん」の意味がわからないと言われたら、とことん面倒をみるのは「見守る」という意味も考えてもらいたいと答えてほしい。方法を教えて、ある程度、身につけたら、手を出すのは控えることが必要だ。試行錯誤をさせて、定着させることで、本当に身につけることができる。自分化しなければ、いつまでたっても教えなければならない。学ぶというのは自分化できることだ。そのためには、ノ-ト指導だけではだめ、効果的なメモの取り方や見直しをする時間設定など、より「時間」を意識した指導が必要である。さらに、認知スタイルを自分なりに把握させなければならない。つまり、丸暗記タイプなのか、関連付けた方がよいのか、とにかく、覚えやすい方法でやることを身につけさせたい。とことん面倒をみるのは、こういう指導を個々の生徒にあわせて行うことを意味している。もう一つ、学びの姿勢に感動させたい。教師の苦労して体験したいろいろな研究歴をぜひ、生徒にわかりやすく、教えて、学びの魅力にふれさせたい。

自分の例で申し訳ないが、セクハラとは思わず、読んでいただきたい。平安時代の美の基準は「黒髪」、豊かな黒髪美女こそ、ときめくもので、光源氏も好んでしまい、「末摘花」では失敗をしてしまう。今の女性の髪形は「尼そぎ」といって、出家する際のものにほぼ近い長さで、平安美女にはなれない。ついでに、当時は平均身長は150センチ前後なので、十二単衣も着こなすが、現代の女性の多くは十二単衣を着ると、「小山が動く」になり、光源氏は気絶する。こんな話をすると、けっこう古典も面白いと興味・関心が高まります。

ところで、先生方の研究されたことの中にはおもしろい話があると思います。育英館の先生方は、研究者としても実力あると感じています。生徒の興味・関心の高まりは、授業への熱意につながります。楽しい授業は時間の経つのを忘れさせ、理解を促進します。生徒の心のスイッチを外側からオンにできるのは、こんな授業です。保護者に授業がどうのと言われるほど残念なことはありません。授業中、生徒が寝るようであればそれは教師の責任です。漫才はおもしろくなければ客は聞かないし、テレビ、ラジオなら、offになります。授業構想を練るときに「おもしろく」という視点をぜひ入れてみてください。楽しくおもしろい授業がある育英館にしていきましょう。

勉強スタイルを指導する

きばっど育英館  勉強スタイルを指導する             H28.6.8

体育大会の応援団と学習の両立の話題について考えた。確かに生徒の負担は大きい。生涯学習で考えると、子育てや仕事をする中でも、自己のグレ-ドアップを図るために学習を求められることがある。普通に考えると厳しいが、目的意識があると、時間をうまく見つけてがんばり、達成できる。ましてや、過去にそんな経験があると強い。見事にやりとげる人が多い。負担が大きいが、経験はさせたいのも事実だ。

そう考えると、若いときの文武両道の体験は貴重だといえる。しかし、効率のよい学習方法を学ばせることも不可欠だ。自分のスタイルに合わせた、無駄のない勉強をさせたい。日常の生活の中に自分が使える時間がどれだけあるのか。○○の前の10分は大丈夫だ。そんな時間をあわせると、2時間は勉強できると考えられるように育てたい。

その意味でも、まずは、生活の時間を見直すこと、そして、教科の特性によって、勉強時間をデザインすることだ。短い時間でくりかえすことが効果的な教科もある。勉強時間がないのでなく、見つけられないので、デザインできない。本当に追い詰められて、時間を見つけようとする経験をしてみないと、この力は身にはつかない。

時間管理ができると、自分の勉強のスタイルを見つけさせることができる。自分のスタイルを確立することは、一生の宝となる。当然、力をつけることにもつながる。

その一つとして、記憶の仕方を教えておきたい。「丸暗記が得意だ」は、短期記憶の話である。実力試験や入試などの範囲が広いものには不向きである。そこで、記憶の効率をあげるためにはぜひ整理の仕方を指導しておきたい。社会を例にとると、紀伝体と編年体での整理である。具体的には、年代順の事項整理と人物の業績や出来事を中心とした整理である。知識をそうやって整理すると、学習の定着はかなり進む。引き出しの中を整理するのと同じ要領で、記憶させるものをどう効率よく入れていくかを指導するのである。それぞれの教科で具体例を示して指導するとよい。

次は、この記憶をどう引き出すかの訓練が必要だ。リズムにのせて覚えたり、関連付けて覚えたものは、それがカギになり、引き出せる。自分の記憶の仕方を考えさせるとよい。形で引き出すタイプと文字で引き出すタイプなど、記憶の引き出しも無数にある。自分の得意な整理整頓や引き出し方ができること、それをできるだけ短時間でこなす。このあたりを中学生、高校生時代に訓練したいものだ。

そして、簡単な文章の形で、表現できればとてもよい。数学の公式みたいなイメ-ジで暗記したものが浮かび上がればしめたものである。国語の例でおこがましいが、「反実仮想とは、現実にはないものをあると表現して、さらに感情の深まりを考える」という技法の説明と、「二人見ませばいくばくかこの降る雪のうれしからまし」の例文がセットで浮かぶとよい。「~ませば」は、現実にない部分である。「うれしからまし」は「うれしいだろうに…」と訳して、現実は「うれしくない」、かえって「悲しい」となる。勉強法については、まだまだ書かなくてはいけないようなので、今日はこのあたりで終わりにしますかね。

 

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次に、実力をつける話をしたい。過去問の活用も効果的だ。入試問題は多くの要素を含んでいるので、まとめとして取り上げて本人の力がどう形成されたかを観察できる。過去問の多くは10年単位で変遷する。東日本、西日本で傾向が違うとか、いろいろな違いに気づく目は経験値で出てくるに違いない。過去問のエキスを指導してみるのもよい。インパクトがあるので、記憶に残ること間違いない。

成功例の紹介に共通するのは、本人の学習スタイルを活かした指導である。本人のめんどうをとことん見るというのは、ある意味、学習スタイルの確立を支援することでもある。ぜひ、そういう指導をしてほしい。学び方を教えないと一定のところで伸びがとまる。我々は学び方を指導するプロでありたいと考える。

「とことん」の意味がわからないと言われたら、とことん面倒をみるのは「見守る」という意味も考えてもらいたいと答えてほしい。方法を教えて、ある程度、身につけたら、手を出すのは控えることが必要だ。試行錯誤をさせて、定着させることで、本当に身につけることができる。自分化しなければ、いつまでたっても教えなければならない。学ぶというのは自分化できることだ。そのためには、ノ-ト指導だけではだめ、効果的なメモの取り方や見直しをする時間設定など、より「時間」を意識した指導が必要である。さらに、認知スタイルを自分なりに把握させなければならない。つまり、丸暗記タイプなのか、関連付けた方がよいのか、とにかく、覚えやすい方法でやることを身につけさせたい。とことん面倒をみるのは、こういう指導を個々の生徒にあわせて行うことを意味している。もう一つ、学びの姿勢に感動させたい。教師の苦労して体験したいろいろな研究歴をぜひ、生徒にわかりやすく、教えて、学びの魅力にふれさせたい。

自分の例で申し訳ないが、セクハラとは思わず、読んでいただきたい。平安時代の美の基準は「黒髪」、豊かな黒髪美女こそ、ときめくもので、光源氏も好んでしまい、「末摘花」では失敗をしてしまう。今の女性の髪形は「尼そぎ」といって、出家する際のものにほぼ近い長さで、平安美女にはなれない。ついでに、当時は平均身長は150センチ前後なので、十二単衣も着こなすが、現代の女性の多くは十二単衣を着ると、「小山が動く」になり、光源氏は気絶する。こんな話をすると、けっこう古典も面白いと興味・関心が高まります。

ところで、先生方の研究されたことの中にはおもしろい話があると思います。育英館の先生方は、研究者としても実力あると感じています。生徒の興味・関心の高まりは、授業への熱意につながります。楽しい授業は時間の経つのを忘れさせ、理解を促進します。生徒の心のスイッチを外側からオンにできるのは、こんな授業です。保護者に授業がどうのと言われるほど残念なことはありません。授業中、生徒が寝るようであればそれは教師の責任です。漫才はおもしろくなければ客は聞かないし、テレビ、ラジオなら、offになります。授業構想を練るときに「おもしろく」という視点をぜひ入れてみてください。楽しくおもしろい授業がある育英館にしていきましょう。