第1回中高連絡説明会を終えて

きばっど育英館  第1回中高連絡説明会を終えて          H28.6.29

6月24日の説明会は育英館の学校力を試すよいチャンスにもなりました。来校された先生方のアンケ-トにも好意的な言葉が並んでいました。本校の職員の皆さん、本当にごくろうさまでした。授業では、Ipadが効果的に使われていることに多くの先生が興味・関心をもち、参観されました。また、礼法指導が授業のベ-スとして生きているという意見もあり、全体を通して、育英館のよさを認める感想を多くいただきました。第1回ということもあり、宝所長にも時間を見つけて、出席いただきました。所長ならではのユ-モアを交えた語りで、育英館の誕生から現在までを語られ、最後は「先生方の学校からぜひ生徒を送ってください、育英館で必ず伸ばしてみせます」と熱い思いで締めくくられました。ぜひ、この言 葉に応えるよう我々もがんばりましょう。学校紹介は、高校生2名によるIpadを活用したもので、好評でした。生徒たちが活躍する育英館のイメージはこれからも大切にしたいものです。

夜の懇親会にも13名の先生方の参加がありました。宇都中の田中校長は、昼間の英語の授業のすばらしさと自分が屋久島から進学させた生徒の成長ぶりを語られました。根占中の向田校長は、大学進学後の一人一人の進路まで熟知されている本校の先生への感動を述べられました。育英館の少数精鋭、家族的な雰囲気はよく理解されたようです。数名の先生が、偏差値の伸びの大きさに驚いたという話をされました。また、中間層の生徒でもこれだけ伸びることを中学校で紹介してよいのでは?と温かい指摘もいただきました。今回の英検2級の合格率60%の実績には、ほとんどの先生方が驚いておられました。御土産として色紙に各学校の校訓を書いて、プレゼントしました。細かいところまでのおもてなしの心が、先生方との新しいつながりを作っていくと信じています。これからです。

連絡会のねらいを3つの「ほしい」でまとめて職員朝礼で話しましたが、もう一度、取り上げてみます。まず、この会で、「場所を知ってほしい…伊集院町猪鹿倉の里 550番地」次に、「人(中学校の先生)とつながってほしい…担任している生徒を預ける育英館の先生を見てほしい」 最後に、「(育英館の思い)を受け止めてほしい…生徒の自己実現を応援するため、とことんめんどうをみたい」というねらいです。

連絡会では、次のような話も付け加えました。「やる気さえあれば人は変われる」と信じて、変わりたい生徒の後押しをするのが育英館の仕事です。送り出す中学校と育英館の私どもで、生徒の心のスイッチを入れましょう。面接で必ず質問する内容を教えます。その質問は「あなたの学校の校訓は何ですか」です。このことを覚えておいてもらうよう各学校の校訓をブレゼントしました。育英館に来る前に自分の学校を愛することが大切だと考える私の気持ちからです。自分の学校を好きになるためにも、最後の体育祭、文化祭を精一杯がんばってほしい。そういう生徒に、ぜひ、育英館に来てほしいと語りました。連絡会のつながりを体験入学200名の目標実現の一歩にしていきましょう。

人間同士のつながりができると、頼むが言える仲になれますよ。

スポ-ツ体験してきました その1

きばっど育英館  スポ-ツ体験してきました その1        H28.6.22

中3体育コ-スの皆さんと修学旅行に行ってきました。17日6時45分からの出発式で、「本物との出会いを大切に」、「身につけたマナ-やエチケットの実践の場」「時間を守る集団行動」を語りました。学校と空港の2か所で実施しました。

大阪での最初の活動は大阪ミナミ(道頓堀)見学からスタ-トでした。「かに道楽」の前で自由行動となりましたが、橋周辺にかけて人が多く、なかなか大変でした。日本人だけでなく、中国、韓国、入り乱れている感じです。たこ焼きを軽く食べて、グリコ巨大看板前で写真を撮るとだいたい完了です。大阪の「ぼてじゅう」でお好み焼きの昼食をすませました。なんと焼きそば付き、けっこうおなかが大きくなりました。

お笑いの殿堂「なんばグランド花月」までは徒歩で5分ほど移動すると到着しました。ここも半端ない人混みです。それにしても、生徒たちはすばやいし、元気です。劇場の大きさは城西高校の体育館と同じくらい規模です。正面に出演者の看板がかかり、おみやげ店、食堂が5から6は入っています。劇場は照明や音響の充実したすばらしいものです。椅子にゆったりと腰かけて、話が聞けます。それにしても、平日の昼間にこれだけの人が入場するのだから、その人気は大変なものです。若手からベテランの切れ目なしの出演に、よく笑わせていただきました。吉本新喜劇でドタバタのしめくくりとなりましたが、完全な悪者がいない、死ぬ人がいない、人生の感動があるのお話でした。2時間という時間をまったく感じさせない興業でした。お見事。

いよいよ本日のハイライト甲子園へ移動します。交通渋滞はハンパでないです。駐車場がすごい。バス、本当にとめられるの?にとめて、少し歩いて甲子園をめざします。近づくとガ-ドレ-ルの支柱の頭がボ-ルなのです。けっこうでっかいので、ソフトボ-ルにしか見えません。構造物自体は思ったより小さいものでした。古さよりもよく手が入っているという感じの建物です。金曜日の夜ということもあり、入場者もはんぱではない。老若男女入り乱れて、歓声、嬌声、罵声でいっぱいです。

プレイボ-ルから少し遅れて中に入ると、試合前から飲み始めた大阪のおっちゃんがのりのりで突っ込んできます。その間をぬけて応援席につき、ぎゅうぎゅうづめの中で、弁当を楽しく食べました。生の野球観戦は、浜風と応援の声の中で、盛り上がっていきます。急いで食べ終わると、おじさんに負けずに応援です。阪神とソフトバンクのカ-ドですから、大いにもり上がっています。応援グッズやひいきの選手のユニフォ-ムなど、なりきりの人も結構、多いです。ここ甲子園は阪神のホ-ムグランドで、トラの応援も力が入ります。点数が入るたびに、電光掲示板にはなぜかトラが映し出されて吠えまくります。育英館も電光掲示板で紹介されました。サプライズ?

ラッキ-セブンの7回にはおきまりどおり風船もとばしました。生徒たちもかなり興奮しており、フレンドリ-な大阪のおっちゃんといっしょに盛り上がっていました。時間の関係で、2-2の同点のまま、球場を後に、バスにのりました。逆転サヨナラでタイガ-ズの勝利と翌日知ったのですが、最後まで見たらきっととんでもなく遅くなっただろうと思いました。生徒の5分前行動で時間通りの初日でした。

きばっど育英館  スポ-ツ体験してきました その2        H28.6.23

いよいよ、2日め、いざ京都です。6時30分のバイキング朝食、これがうまい。グルメレポ-トのつもりで書き出すと、サラダは4種類、おかゆもあり。卵は半熟で朝からカレ-へのトッピングにも対応。デザ-トのフル-ツ、ヨ-グルトも充実。結構な金額の朝食に違いない。おなかは満腹、京都までの移動中はみんなで睡眠でした。京都見学の最初の訪問地は、まりの神様、白峰神社に参拝しました。蹴鞠がうまかった崇徳天皇にあやかり、「まり」コントロ-ルがよくなるようにと信仰されている神社です。なでしこジャパンや侍ブル-などのポスタ-、数々のチ-ムから奉納されたボ-ルがぎっしりと並んでいます。ご利益がありそうなので、育英館の「まり」部活の勝利をしっかりとお願いしてきました。

天気がよく30度はすぐにこえ、金閣寺に着くころは33度、年寄りにはこたえる厳しい暑さです。ここにも外国の皆さんが多く、大きな声でおかまいなしに語る異国の方には少しびっくりしました。日本人として外国ではマナ-を守りたいと思いました。そうそう、方言で語れば、きっと山平、宮元も日本人には見えないことでしょう。

金閣は改修で金箔を張り替えたため、かなり新しくなった感じです。しかし、その美しさのあまり、実際の建築物に見えずに、プラモと見間違えてしまう感じです。順路に従い、境内をぐるりとまわると、「竜門の滝」もありました。鹿児島の同名の滝大きさに見慣れているせいか、その小さいことにショックをうけました。これでは、鯉の滝登り伝説もあったものではありません。この高さなら、鯉も簡単に上り、竜がかなり増えそうな滝でした。

昼食は太秦映画村です。生徒たちもめいめいセットの中を見学しました。江戸の街並みをよく再現してあり、辻々では大道芸人よろしく、武士に扮装した役者さんがチャンパラの説明をしています。また、町娘が横を駆け抜けていきます。おみやげコ-ナ-も映画村ならではのグッズが多く、興味・関心は高まります。ちなみに水戸黄門の印籠、小判、手裏剣、十手、摸擬刀などに目が留まります。

昼食であるかつカレ-をペロリとたいらげた生徒たちは、保護者への感謝のはがきを書きます。あて名書きや本文の書き方は初めての経験らしく、なかなか苦労しているようでした。食器の片づけ方が見事で、映画村のレストランの方にほめられました。二条城では、鴬張り廊下や襖絵などに歴史の重さを感じながら、見学しました。楼門が改修中なのは残念でした。二条城の中を歩きながら、歴史の中を旅しているように思えてなりません。

清水寺は参拝者が多く、参道を進もうとするのですが、なかなか前へ進めません。また、観光客相手の浴衣着付けなのか、歩き方のあやしい浴衣姿の女性がいてなかなか前へ進めません。それに、すごい暑さがまわりをつつんでいます。清水の舞台まで行くと、解散となり、自由行動に移りました。「重大な決心をして事をなそう」とするのを「清水の舞台から飛び降りる」というと説明しました。下を見ると怖い場所ですが、今日は少しも涼しくなりません。たぶん体温と変わらない暑さだったと思います。

きばっど育英館  スポ-ツ体験してきました  その3      H28.6.27

京都から神戸へは高速でスムーズに移動し、時間より早く南京町につきました。横浜の中華街に比べ、規模は小さいものの、活気では負けてはいません。道路の半分は出店になっており、肩をすりあわせて通る狭さです。小籠包や饅頭(肉まん)、角煮とおいしものが並び、よい匂いが食欲をそそります。夕食まで間があるので、生徒は角煮ハンバ-グや肉まんをおやつよろしく食べています。威勢のよいおばさんに口上に乗せられて小籠包を食べようとしますが、時間がかかり、紙皿にのせた状態でバスにのる羽目になりました。それにしても中国語、韓国語、英語、日本語とよくしゃべるおばさんにびっくりぽん。まさにグロ-バルコミュニケ-ションの世界でした。こんな世界では、グロ-バルコミュニケ-ションなくしては何もゲットできないようです。

神社境内にバスを駐車し、そこから800メートルぐらい移動してノエビアスタジアム神戸へ向かいます。人、人、人の波、スタジアムも半端じゃない。はまぐりの殻にはまぐりをいれたような外観です。移動式の屋根が開閉している状態を外から見ると、実に異様な形をしています。入場口までもはぐれないように進んでいきます。中は実に広く、甲子園と比較して観客席もゆったりしています。熱気があるのは同じですが、ここは浜風が吹き、昼の暑さがうそのようです。ヴッイセル神戸と鹿島アントラ-ズの試合をすぐ目前で観戦しました。選手のボ-ル運びやフェイントがよく見えて、思わず息をのんだり、声をあげたりの観戦でした。野球の応援団と比べて統一感と大規模さはすごいの一言でした。会場がゆれるような応援合戦でした。試合は一進一退の攻防で、目が離せないままに2時間近くがすぐに過ぎていきました。帰りがまた人人人人人で、行きの倍以上かかって駐車場に帰ってきました。

大阪までの高速からは美しい神戸の夜景が見えています。大震災に負けずに復興した神戸の健在さを感じることでした。いよいよ明日はUSJです。たぶん今夜はだれもが爆睡でしょうね。なにしろ、12時間フルの活動でしたから…

雨の日曜日、8時に入場門に並び、いよいよ9時前には会場へ突入でした。なにしろ、並んでいる人全員が人気アトラクションをめざしてダッシュしているのてす。生徒たちの行動を見守りながら、パ-クを散策しました。正面、左側のハリウッド、ニュ-ヨ-クなどの家並みが見事なセットです。あのジョ-ズの港町の一角が作られていたり、スパイダ-マンがぶらさがっていたりと街並み散策も楽しいでした。往年の映画の一コマを思い出します。もちろん、中学生や若者は見かけません。彼らは、ハリーポッターがお目当てなのです。うまくのれたのでしょうか?

正午には、買い物のできるブロックに移動し、生徒たちの動向を把握しました。けっこう買い物もしており、おみやげをもちながら楽しく移動していました。突然、登場したマリリンとも記念撮影しました。いよいよお別れが迫る3時前に15周年記念パレ-ドがあり、会場はとても盛り上がりました。旅の終わりを飾るふさわしいパレ-ドでした。時間を守る行動や、協力する様子に感心したり、また、楽しそうに野球やサッカーを見る姿に安心したりと、育英館の生徒たちのすばらしさを再発見した3日間の旅でした。

勉強スタイルを指導する2

きばっど育英館  勉強スタイルを指導する2            H28.6.13

次に、実力をつける話をしたい。過去問の活用も効果的だ。入試問題は多くの要素を含んでいるので、まとめとして取り上げて本人の力がどう形成されたかを観察できる。過去問の多くは10年単位で変遷する。東日本、西日本で傾向が違うとか、いろいろな違いに気づく目は経験値で出てくるに違いない。過去問のエキスを指導してみるのもよい。インパクトがあるので、記憶に残ること間違いない。

成功例の紹介に共通するのは、本人の学習スタイルを活かした指導である。本人のめんどうをとことん見るというのは、ある意味、学習スタイルの確立を支援することでもある。ぜひ、そういう指導をしてほしい。学び方を教えないと一定のところで伸びがとまる。我々は学び方を指導するプロでありたいと考える。

「とことん」の意味がわからないと言われたら、とことん面倒をみるのは「見守る」という意味も考えてもらいたいと答えてほしい。方法を教えて、ある程度、身につけたら、手を出すのは控えることが必要だ。試行錯誤をさせて、定着させることで、本当に身につけることができる。自分化しなければ、いつまでたっても教えなければならない。学ぶというのは自分化できることだ。そのためには、ノ-ト指導だけではだめ、効果的なメモの取り方や見直しをする時間設定など、より「時間」を意識した指導が必要である。さらに、認知スタイルを自分なりに把握させなければならない。つまり、丸暗記タイプなのか、関連付けた方がよいのか、とにかく、覚えやすい方法でやることを身につけさせたい。とことん面倒をみるのは、こういう指導を個々の生徒にあわせて行うことを意味している。もう一つ、学びの姿勢に感動させたい。教師の苦労して体験したいろいろな研究歴をぜひ、生徒にわかりやすく、教えて、学びの魅力にふれさせたい。

自分の例で申し訳ないが、セクハラとは思わず、読んでいただきたい。平安時代の美の基準は「黒髪」、豊かな黒髪美女こそ、ときめくもので、光源氏も好んでしまい、「末摘花」では失敗をしてしまう。今の女性の髪形は「尼そぎ」といって、出家する際のものにほぼ近い長さで、平安美女にはなれない。ついでに、当時は平均身長は150センチ前後なので、十二単衣も着こなすが、現代の女性の多くは十二単衣を着ると、「小山が動く」になり、光源氏は気絶する。こんな話をすると、けっこう古典も面白いと興味・関心が高まります。

ところで、先生方の研究されたことの中にはおもしろい話があると思います。育英館の先生方は、研究者としても実力あると感じています。生徒の興味・関心の高まりは、授業への熱意につながります。楽しい授業は時間の経つのを忘れさせ、理解を促進します。生徒の心のスイッチを外側からオンにできるのは、こんな授業です。保護者に授業がどうのと言われるほど残念なことはありません。授業中、生徒が寝るようであればそれは教師の責任です。漫才はおもしろくなければ客は聞かないし、テレビ、ラジオなら、offになります。授業構想を練るときに「おもしろく」という視点をぜひ入れてみてください。楽しくおもしろい授業がある育英館にしていきましょう。

勉強スタイルを指導する

きばっど育英館  勉強スタイルを指導する             H28.6.8

体育大会の応援団と学習の両立の話題について考えた。確かに生徒の負担は大きい。生涯学習で考えると、子育てや仕事をする中でも、自己のグレ-ドアップを図るために学習を求められることがある。普通に考えると厳しいが、目的意識があると、時間をうまく見つけてがんばり、達成できる。ましてや、過去にそんな経験があると強い。見事にやりとげる人が多い。負担が大きいが、経験はさせたいのも事実だ。

そう考えると、若いときの文武両道の体験は貴重だといえる。しかし、効率のよい学習方法を学ばせることも不可欠だ。自分のスタイルに合わせた、無駄のない勉強をさせたい。日常の生活の中に自分が使える時間がどれだけあるのか。○○の前の10分は大丈夫だ。そんな時間をあわせると、2時間は勉強できると考えられるように育てたい。

その意味でも、まずは、生活の時間を見直すこと、そして、教科の特性によって、勉強時間をデザインすることだ。短い時間でくりかえすことが効果的な教科もある。勉強時間がないのでなく、見つけられないので、デザインできない。本当に追い詰められて、時間を見つけようとする経験をしてみないと、この力は身にはつかない。

時間管理ができると、自分の勉強のスタイルを見つけさせることができる。自分のスタイルを確立することは、一生の宝となる。当然、力をつけることにもつながる。

その一つとして、記憶の仕方を教えておきたい。「丸暗記が得意だ」は、短期記憶の話である。実力試験や入試などの範囲が広いものには不向きである。そこで、記憶の効率をあげるためにはぜひ整理の仕方を指導しておきたい。社会を例にとると、紀伝体と編年体での整理である。具体的には、年代順の事項整理と人物の業績や出来事を中心とした整理である。知識をそうやって整理すると、学習の定着はかなり進む。引き出しの中を整理するのと同じ要領で、記憶させるものをどう効率よく入れていくかを指導するのである。それぞれの教科で具体例を示して指導するとよい。

次は、この記憶をどう引き出すかの訓練が必要だ。リズムにのせて覚えたり、関連付けて覚えたものは、それがカギになり、引き出せる。自分の記憶の仕方を考えさせるとよい。形で引き出すタイプと文字で引き出すタイプなど、記憶の引き出しも無数にある。自分の得意な整理整頓や引き出し方ができること、それをできるだけ短時間でこなす。このあたりを中学生、高校生時代に訓練したいものだ。

そして、簡単な文章の形で、表現できればとてもよい。数学の公式みたいなイメ-ジで暗記したものが浮かび上がればしめたものである。国語の例でおこがましいが、「反実仮想とは、現実にはないものをあると表現して、さらに感情の深まりを考える」という技法の説明と、「二人見ませばいくばくかこの降る雪のうれしからまし」の例文がセットで浮かぶとよい。「~ませば」は、現実にない部分である。「うれしからまし」は「うれしいだろうに…」と訳して、現実は「うれしくない」、かえって「悲しい」となる。勉強法については、まだまだ書かなくてはいけないようなので、今日はこのあたりで終わりにしますかね。

 

きばっど育英館  勉強スタイルを指導する2            H28.6.13

次に、実力をつける話をしたい。過去問の活用も効果的だ。入試問題は多くの要素を含んでいるので、まとめとして取り上げて本人の力がどう形成されたかを観察できる。過去問の多くは10年単位で変遷する。東日本、西日本で傾向が違うとか、いろいろな違いに気づく目は経験値で出てくるに違いない。過去問のエキスを指導してみるのもよい。インパクトがあるので、記憶に残ること間違いない。

成功例の紹介に共通するのは、本人の学習スタイルを活かした指導である。本人のめんどうをとことん見るというのは、ある意味、学習スタイルの確立を支援することでもある。ぜひ、そういう指導をしてほしい。学び方を教えないと一定のところで伸びがとまる。我々は学び方を指導するプロでありたいと考える。

「とことん」の意味がわからないと言われたら、とことん面倒をみるのは「見守る」という意味も考えてもらいたいと答えてほしい。方法を教えて、ある程度、身につけたら、手を出すのは控えることが必要だ。試行錯誤をさせて、定着させることで、本当に身につけることができる。自分化しなければ、いつまでたっても教えなければならない。学ぶというのは自分化できることだ。そのためには、ノ-ト指導だけではだめ、効果的なメモの取り方や見直しをする時間設定など、より「時間」を意識した指導が必要である。さらに、認知スタイルを自分なりに把握させなければならない。つまり、丸暗記タイプなのか、関連付けた方がよいのか、とにかく、覚えやすい方法でやることを身につけさせたい。とことん面倒をみるのは、こういう指導を個々の生徒にあわせて行うことを意味している。もう一つ、学びの姿勢に感動させたい。教師の苦労して体験したいろいろな研究歴をぜひ、生徒にわかりやすく、教えて、学びの魅力にふれさせたい。

自分の例で申し訳ないが、セクハラとは思わず、読んでいただきたい。平安時代の美の基準は「黒髪」、豊かな黒髪美女こそ、ときめくもので、光源氏も好んでしまい、「末摘花」では失敗をしてしまう。今の女性の髪形は「尼そぎ」といって、出家する際のものにほぼ近い長さで、平安美女にはなれない。ついでに、当時は平均身長は150センチ前後なので、十二単衣も着こなすが、現代の女性の多くは十二単衣を着ると、「小山が動く」になり、光源氏は気絶する。こんな話をすると、けっこう古典も面白いと興味・関心が高まります。

ところで、先生方の研究されたことの中にはおもしろい話があると思います。育英館の先生方は、研究者としても実力あると感じています。生徒の興味・関心の高まりは、授業への熱意につながります。楽しい授業は時間の経つのを忘れさせ、理解を促進します。生徒の心のスイッチを外側からオンにできるのは、こんな授業です。保護者に授業がどうのと言われるほど残念なことはありません。授業中、生徒が寝るようであればそれは教師の責任です。漫才はおもしろくなければ客は聞かないし、テレビ、ラジオなら、offになります。授業構想を練るときに「おもしろく」という視点をぜひ入れてみてください。楽しくおもしろい授業がある育英館にしていきましょう。

「常に、英才たれ」を合い言葉に

きばっど育英館  「常に、英才たれ」を合い言葉に           H28.6.3

育英館の校名の由来は「教育英才」。これは孟子の「天下の英才を得て之を教育す」に基づきます。「英才」とは、いわゆる「秀才」ではなく社会を支えていく秀れた才能を意味する言葉です。イメ-ジを広げるために英語表現を取り上げて考えてみます。

 

英才とは、ずば抜けた知的能力と独創性を持ち

someone who has exceptional intellectual ability and originality

あわせて、非凡な精神的能力をもつ人

unusual mental ability

これらがどうすれば育つのか、どのように教えればよいのかと考えたとき、一度に多く、育てることは難しいという考えにだれもが思い至ります。

英才を育てようとすると、教育の出発点がそもそも違います。公教育と呼ばれるものは、ある程度のレベルの人間をたくさん育てるというねらいがあるのです。そう考えると、育英館創設時のスタイルである「全寮制、男子校、中高一貫」には、英才を育てる教育システムとして大きな意味があると思います。

「同じ釜の飯を食う」ことや長い時間を共に過ごすことから生まれるという一体感、そして、いろいろな場面で互いがライバルとなり、競いながらも助け合うというチ-ム意識、その上、それらに先輩、後輩という縦のつながりがもつお互いの影響力まで「英才」としての非凡な精神的能力を陶冶しようと考えられたものなのでしょう。まさに、英才を育てようと創設された学校だと考えられます。

また、英才に必要とされる知的能力は、21世紀型能力に取り上げられるように言語ツ-ルと「情報活用能力」を基礎、応用、発展と育てなければならないと考えられます。当然、長期間の養成カリキュラムが必要になります。知的能力の汎用性は、言語活用能力と大きな相関がありますので、理系、文系を問わず、習得された語彙が理解を助け、深めるのは当たり前のことです。語彙量の増加は必要条件です。ただし、蓄積された知識が生きて働くためには、教科を横断し、統合する力を育てないとなりません。そのためには、6年間の勉強三昧の日々は好都合だったと考えられます。勉強に集中できる環境づくりです。まるで、おいしい酒をつくるのに似ています。

「創造性」は、統合する力の発現です。思考パタ-ンは○○モデルというフレ-ムを考えるとよく理解できます。このフレ-ムの自由度が高いと、創造性は発現します。具体例をあげると、光を発するという点で、蛍光灯とホタルは同じというフレームを作成できるかということです。生体エネルギ-を使う発電とか、非常時発光する標識とかを発明できる素地になります。柔軟に発想するためには、多くのフレ-ムを身につけ、それを自在に変形し、組み合わせるなど、とらわれず自由に取り組める人間でなくてはならないのです。英才を育てるシステムについて研究していくことはとても楽しいことです。ぜひ、各教科で積極的にアプロ-チしましょう。