きばっど 育英館   授業改善検討会から

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生徒は授業をどうとらえているかを考えるよい機会になった。中学生は自分に合う、合わないで評価し、高校生は自分なりに納得できるか、どうかで評価しているようだ。中学生は生のまま、高校生は大人というところだ。「宿題が多い」とか、「先生が質問によく答えてくれるとか」は本人のとらえ方による。どの教科であれ、基礎的な部分は汗を流して覚える以外にない。効率のよい覚え方や定着率をあげる方法については、教師の指導で高められる。ただし、個々に認知スタイルが違うので、暗記法は個人的にアドバイスするのがより効果的である。何度も書いて覚えるタイプもあれば、くりかえし読むで覚えられるタイプもある

教師に対して質問する生徒の中には思いつき、考えつきで発言する生徒もいる。興味・関心があるとよい方にとらえることもできる。ところが、代表で発表させた発言や、教師の説明を聞いていない場合もある。質問を奨励するより、よく聞くことを指導すべきだろう。板書したものでなく、生徒の発表のポイントや教師の説明を書かせてみるのも必要だ。質問力を高める意図があれば、予習として学習する場所を10ページ程度は読んでくるとするのもよいだろう。

板書については、ノ-トに書き写すだけではダメである。重要なものに下線を引くなり、マ-クするなりの工夫が必要である。一朝一夕にできるわけはないので、教師の側でも、チョークの使い分けをするなどして、1時間に1か所は重要であるものを意識させたい。ノ-ト点検や机間指導する際は、この重要な部分を書き留めてあるかを評価したい。認めて、褒めることでポイントを探す力を強化できる。

授業もウォーミングアップが必要で、生徒の状態を把握したら、軽いタスクでスタ-トしたい。最初から重いものをもたせるのは考えものだ。また、次の授業とのつなぎを考える授業なら、まとめの部分は、興味を高める予告としたい。導入の工夫と同じだけ手間暇かけてみたい。授業の中で、全体計画や単元の楽しみをハイライト的に紹介するのもよい。つけたい力を明確にし、授業をもっと柔軟に発想する勇気も必要だ。教科枠を超えて、「串刺し」というイメ-ジをもちたい。各教科の知識は固まったものでなく、流動性、可変性のあるものでなければならない。閑話休題

板書、ワ-クシ-ト、ノ-トは相互に補完しあうものだ。自己教育力の一つはノ-トづくりにあるといってもよい。自分でノ-トをつくり、仕事に役立たせる力をつけたい。一流コックでも下積み時代はレシピを書き溜めただろうし、「今でしょ」の林先生でも、小6のころ、手作り歴史レポ-トを作成したようだ。自分で書いてまとめるトレ-ニングはこのノ-トづくりが一番だ。

ALを授業に取り入れても、学習は個々に成立する。協働で学習した成果をどう自分のものにするのか。その方法をしっかり教えないと、にぎやかなグル-プ学習で終わる。友人の発言の中にある重要なものをメモし、それを使って自分の考えを修正したり、高めたりして、発表し、そして、みんなとの話合いの中から、重要なものを手に入れる。手に入れたものは、自分の言葉で整理して、しっかりと定着させる。ここまでいかないと本物ではない。

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