きばっど育英館     ビリギャル              H30.3.28

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偏差値を40点あげて76万人のライバルをぬき、慶応合格を手にするビリギャルの話はおもしろい。いくつかのポイントがあるが、大きく3つ視点から考えてみたい。

まずは教師である。ほめることと的確なアドバイスがポイントだ。可能性のあるすばらしい生徒であると信じて、ほめてやることが相手をかえていく。ピグマリオン効果であり、映画「マイフェアレディ」の世界である。教師にほめられることで、茶髪、ミニスカ、ぞんざいな言葉遣いのギャルが受験に向かう彼女へと変わっていく。

的確なアドバイスはどうしても必要だ。まずは、「ケ-オ-大学」と目標を書くところから話はスタ-トだ。簡単な診断テストで彼女のレベルを把握する。考え方、興味・関心、学習への意欲、あのテストから的確に把握するところはすごい。そして、学習材を選択し、小4レベルの問題集からスタ-トする。決定的に人名、用語の不足する歴史は学習漫画から、日常の語彙不足は名作ダイジェストを読ませる。そして、中学生の漢字ドリルへと進む。ここまでやっていくうちに、学びのおもしろさに彼女が目覚めるのだから教師のアドバイスの力はすごい。

慶応の傾向と対策を明確にするために、小論文の指導もするし、社会事象を学ぶ現代用語の知識やニュ-スダイジェストなどから「ブラック企業」を考えさせる。映画とはいえ、半年そこらで脱ギャルして激変する彼女がすごい。ほめるは伸ばすの特効薬なのかもしれない。ハイタッチで励ますところが平成風なのかもしれない。

そして、対外模試のE判定をCにする場面が圧巻だ。分野ごとに伸びの悪さを点検し、問題集を変えさせる。学習方法を量から質へ転換させる瞬間だ、すごい。最後は過去問の研究へと進む。本人が慶応の難しさを知り、その高さにくじけそうになるとき、慶応を見て来いという。あこがれが現実に変わる。夢が目標になる。迷いがふっきれて学習への集中度が増す。結果、判定がCとなる。信じてやることとほめること、目標が達成されたら必ずほめ、いっしょに喜ぶ教師の姿を見るとうらやましい。

次は、本人である。強く意識することと粘り強く取り組むことである。勉強部屋にも、塾の自分のブ-スにも「慶応へ行く」と書いてあった。そして、与えられた問題集はギャル仲間といっしょでも必ずやる。できただけ丸がつけば、小4レベルでもうれしい。次は、暗記である。今まで暗記などやってないので、家の廊下や階段に暗記するものを書いてはりつける。これだけでも雰囲気が違ってくる。ただし、暗記は系統的に行われるべきなので、学習漫画は大正解だ。そして、辞書を引くことで語彙は確実に広がる。各場面で辞書を引くようになる。本人の勉強スタイルの変化は、自立学習への変容だ。大いに参考になる。しかし、集中力を高めるには静かなところかよい、深夜や早朝の学習に取り組む姿が繰り返し出てきた。朝方ならなおよい。

もう一つの要素は家族である。家族はどこまでも信じること、必要なときの励ましができる応援団であってほしい。先生も変わり、生徒も変わり、家庭も変わりで慶応に合格できた。早い時期に、熱い気持ちで 目標を高くが、目標設定で大切だ。そして、ほしいものを確実に差す人生のコンパスをもつことだ。

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